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デンマークのお宅訪問 vol.1 「サンルームのある家」 

デンマークの“ヒュッゲな暮らし”って最近日本でもよく聞くけれど、デンマークの人たちって実際のところどんな生活を送っているんだろう? TVや雑誌に出るようなとってもおしゃれで雲の上のような人たちじゃなくて、普通の人の普段のデンマークの生活が見てみたい。日本でも取り入れたい暮らしのヒントがあるんじゃないか。そんな気持ちから、知人のツテを頼り、デンマークのお宅を訪問させてもらいました。

 

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1軒目に訪れたのはコペンハーゲンの郊外にあるお住まいです。1957年に建てられた2階建て(118m2)の住宅に、増築・リノベーションを施し、現在は166m2(ロフト収納含む)になっています。

 

 

 

 


住んでいらっしゃるのは60歳代前半のご夫婦。飾らない素敵なおふたりで、ご主人は建築のエンジニア、奥様も現役の共働きご夫婦です。お子さんは皆さん巣立っていかれ、現在はご夫婦で仲良く二人暮らしをしています。二人で暮らすためにちょうどいいところを探していて、出会った物件。購入後、自分たちが暮らしやすくなるよう、増築・リノベーションをして、今の形にたどり着いたそうです。

 

 

 

 

このおうちでびっくりしたのは、玄関ホールを抜けるといきなりキッチンが現れたこと!ワインや果物、お料理がきれいに並んで迎えてくれました。コンロとシンクはL字で壁付けになっていて、窓から庭の緑を眺めながら作業することができます。

 

収納は壁一面に設置するのではなく、腰から下の棚だけなので、圧迫感がありません。窓と反対の壁には大きな絵が飾られていました。こんな大きな絵が日本のおうちで飾られているのは見たことないので、これも驚き。デンマークの人にとって絵を飾ることは当たり前すぎて、飾るかどうかを悩むということはないそうです。だから、飾りたい絵を選んで、飾るところを見つけて、飾る。そこにはハードルが無く、どのおうちにも絵が飾られていました。

 

 

 

 

みんなでアイランドテーブルを囲み、用意してくれたお料理を楽しみながら、お話を聞きました。立てばたくさんの人で囲むことができ、料理もみんなで一緒になって作ることができます。飲みながらつまみながら準備するってことも。頻繁にホームパーティをするデンマークでは、しっかり料理を作ってもてなすというより、ゲストと一緒に準備も楽しむ、もっと気軽なものなんだそうです。

 

私も大学生のころは、よく友達と家で鍋パーティやたこ焼きパーティをみんなでわいわい準備しながら楽しんでいたことを思い出しました。結婚してから、家に人を呼ぶとなったらしっかり準備しないといけないと億劫になってしまっていましたが、もっと気軽に来てもらって楽しみたいって思いました。

 

 

 

 

キッチンの隣にはサンルームになっているダイニングがつながっています。このサンルームは増築で作られたそうです。冬の日照時間が短いデンマークでは、少しでも多く日光を取り入れる工夫がされています。昔はガラスの断熱性が低く窓の小さい家が多かったけれど、今は断熱性の高いトリプルガラスなどを使って窓を大きくとるようになってきたそうです。窓を開ければ庭の緑につながり、とても開放的な空間でした。

 

 

 

 

ダイニングとつながったリビングにはゆったりしたソファがあり、薪ストーブが置かれています。ホームパーティの時には、キッチン・ダイニング・リビングとゲストの好きなところでくつろいでもらえるようになっています。

 

 

 

 

半地下部分の倉庫にはご主人自慢のワインセラーと趣味の道具がきれいに整頓されていました。ご主人はなんと狩猟が趣味。階段横には自分で捕った動物の角が飾られていてちょっと驚きでした。

 

 

 

 

半地下になっているところには奥様の作業部屋もあります。広い作業机があり、趣味のパッチワークをここで作っていらっしゃるそうです。

 

 

 

 

奥様手作りのパッチワークのベッドカバーは、おうちの中に手作りのぬくもりをプラスしていました。寝室にも窓から明るい日差しが入り、庭の緑がきれいで、気持ちいい朝を迎えられるだろうなと羨ましくなりました。

 

 

 

 

半地下のバスルームの横には洗濯スペースと流し台があります。洗濯物を外に干す習慣がないデンマークでは、洗濯・乾燥・畳む作業までがこの部屋で完結します。まったく物がないわけではなく、好きなものは置いてあるけれど、見せたくないものはちゃんと隠して収納するというのがデンマーク人の考え方だそうです。散らかって見えてしまう洗剤類やタオルなど細かなものは棚に収納し、すっきりさせつつも緑を飾ることは忘れていません。

 

 

 

 

ダイニングの一角に置いてあったビューロー。奥様の仕事机+ちょっとしたもの置きとして使われていました。我が家では、ついちょっとした郵便物やペンなど細かなものがダイニングテーブルに出てきがち。置く場所を決めておけば、散らかって見えず、しかもダイニングの近くにあればサッと仕舞えます。そして引き出しがあるビューローはそんな役割にぴったりだなと感じました。

 

 

 

 

 

最後に

いかがでしたか?ご夫婦それぞれが趣味を持ち、そのための部屋があって、キッチンやダイニングといった人が集まるところにしっかりスペースを取る。ご夫婦が大切にしている時間、そのためのスペースを大切にしているおうちだと感じました。デンマークの人たちの話を聞いていると、みんな暮らしを楽しむことにとても積極的です。

 

日本のおうちで、子供が巣立った後の子供部屋が物置になっているお宅はありませんか。恥ずかしながら、我が実家がそうです。物置といっても、もう使う予定の無いものがとりあえず仕舞い込まれている。そんな部屋があると便利ですが、ごみをため込んでいるような、どこか心に引っかかる感じがします。そこを片づけて、両親の趣味の部屋にしてあげたいなと思いました。子供部屋の荷物の中には私が置いていった要らないものもたくさんあるので、そこは自分も一緒に片付けないとですね。デンマークのお宅訪問したことで、“とりあえず”ではなく、暮らしをもっと積極的に楽しんでいきたい、家族と一緒に!と前向きなワクワクした気持ちになりました。

 

Photo by Shinsuke Inoue

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